縦割り組織って [Bond-BBT MBA]
10年間研究所で勤務した後,事業所勤務に移って,組織構造も組織文化も大きく変わった。
研究所では,多い時でも高々3人くらいと一緒に仕事をしていたのに,今や,営業,資材,プロマネ,設計,工作,客先,ベンダーと,ざっと数えただけでも30人くらいいる中での仕事になり,俄然面白くなってきた。こちらは,典型的なたて割り組織であり,上下関係もはっきりしている。マネージャーがいて,アクティングマネージャーがいて,シニアエンジニア,エンジニア。ちなみに,僕はよそ者なのでシニアエンジニアである。僕より若い人間がアクティングマネージャーだったりするが,まぁ気にせずやるしかない。
一見統率されてスムーズに事が運んでいるかと思いきや,実際に内部で仕事をしてみると,やりにくいと思う点もけっこう多い。代表的なものを5つ挙げてみる。
1. 顕著なセクショナリズム
・まず,貴課としての見解をまとめてください。
・我が課としては,これが最適です。
・・・
社内で全体最適,全体最適と叫ばれているものの,実際にはこんな感じ。部分最適にしかなり得ない仕掛けが出来上がってしまっている。
2. エンジニアは,組織の中における機械部品
エンジニアはマネジメントの立場で物を考えてはいけない,ということが声高に伝えられる。MBAで学んだとおり,状況はこうです。これから考えるとこうです。。というと怪訝な顔をされるだけでなく,待て待て,そこまで考える必要は無いよと止められる始末。
3. 責任の擦りあい
自分の課の責ではない理由を一つでも見つけたら,それをだしに相手を攻撃する。それのやりあいで日々内紛が起こっている。
4. 非建設的なコミュニケーション
特に英語で海外ベンダーとやるコミュニケーションはひどすぎる。文化の違いを認めず,日本式を押し付ける。相手の身になって考えない。そして,言うことを聞かないメーカだと社内で流布し,長い年月をかけて悪印象を植え付ける。そのメーカと付き合うことになった別のエンジニアは,悪い先入観をもって臨み,さらに印象を下げる。これが時間的,空間的に波及して,積分されてしまっている。
5. 顧客絶対主義
顧客満足は当然だが,顧客の発した情報を鵜呑みにするというか,神格化する傾向がある。顧客のひとりが,このニーズは今後伸びるよ,と言っただけで,事業部方針の柱になってしまう。
ただ,こういう部分をいかに乗り越えていくか。直していくかを考える良い機会である。
MBA万歳!!
現在勤めている会社(日系企業)と全くおんなじですね!!
ちょうど昨日以下のコラムを読み、計装技術者8箇条なるものを見つけ、急いで手帳に書き写しました。
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20071113/142246/
技術者が、この8箇条を実践し、技術者から会社経営を変えていくことができれば、日本の復活は間違いなし!!と思うのですが。
文系社員よ!いつまでもおごるな!と言いたい。
by (2007-11-15 07:33)
計装技術者8か条って面白いですね。
なかなか参考になります。
by eightree (2007-11-15 22:14)