ヒラリーハーン [音楽]
最近,ヒラリーハーンの演奏をビデオで何本も見る機会があった.先生は,偉大なヴァイオリニスト,イザイの弟子だとインタビューで言っていた.
ハーンのプロフィールを調べて見ると,ウジェーヌ・イザイの最後の弟子 ヤッシャ・ブロツキーの教え子.聞き慣れない人物名がいろいろと出てきたので,しばらくWikipediaで次から次へと調べてみた.A→B は,BはAの教え子 という意味.
シャルル・ド・ベリオ
→アンリ・ビュータン(1820年生まれ,ベルギー)
「小さなパガニーニ」,超絶技巧
→ウジェーヌ・イザイ(1858年生まれ,ベルギー))
ビブラート技法を確立した.
ヘンリク・ヴィェニャフスキ(1835年生まれ,ポーランド)
→ウジェーヌ・イザイ
→ヤッシャ・ブロツキー
→ヒラリー・ハーン(1979年生まれ,アメリカ,ルター派)
→リーラ・ジョゼフォヴィッツ(1977年生まれ,カナダ)
ストラディ「ルビー」から,グァルネリ「エーベルゾルト」に乗り換え
ハイメ・ラレード(ブロツキー死後のヒラリーハーンの先生)
レオポルト・アウアー(1845年生まれ,ハンガリー)
→ エフレム・ジンバリスト(1889年生まれ,ロシア)
「20世紀の最も偉大なヴァイオリニストの一人」
→ オスカー・シュムスキー(1917年生まれ,アメリカ)
→ ミッシャ・エルマン(1891年生まれ,ウクライナ)
「エルマン・トーン」 ハイフェッツと対照的な派手な動き
→ ヤッシャ・ハイフェッツ(1901年生まれ,ユダヤ)
「ヴァイオリンの帝王」
フレッシュ・カーロイ(1873年生まれ,ハンガリー)
ヴァイオリニストのバイブル,「ヴァイオリン演奏の技法」を著す.
→ ヘンリク・シェリング(1918生まれ,ポーランド)
ナディア・ブーランジェ(1887年生まれ,フランス) 「音楽の化身」
→ ヘンリク・シェリング他
ヨーゼフ・ヨアヒム(1831年生まれ,ハンガリー)
もっとも偉大なヴァイオリニストの一人
→アウグスト・ユンケル(1868年生まれ,ドイツ)
→ハイフェッツ,エルマン,ジンバリスト(つながった・・)
パズルのように,つながっていくかと思いきや,意外に発散してしまった.今のスペシャリスト達がどんなヴァイオリニストに師事してきたかを調べていくと,隠れたライバル関係などが分かるかもしれません.
ヒラリー・ハーンの使用ヴァイオリンは,ジャン・ヴィヨーム 1864年製作品.ヴィヨームは,フランス産.イタリアのクレモナ産をコピーして作ったとされ,日本では評判が悪いとか. ただ,気候の変化に敏感なクレモナ産より安定感があるようで,ハーンは案外,実用性を重視したのかもしれません.
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